u-jiro
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大阪都構想の是非に関わる住民投票が昨日行われた。結果は、僅差で反対派が賛成を上回り、大阪都構想は実現しないこととなった。これを受け大阪市の橋下市長は、12月の任期をもって政治家から引退することを表明している。

大阪都構想は、大阪府と大阪市の役割分担を見直し、都市計画などの長期戦略の立案、都市機能などのインフラ整備などを「大阪都」が担い、住民サービスや福祉サービスなどを「特別区」が担うという形で二重行政の解消を目指すという戦略的な視点からの取り組みであった。しかし、特別区に分割されれば、各々の裁量が増加する一方、責任も大きくなるため、各特別区間の能力による”格差”も懸念されていた。

ただし、過去を振り返ってみると、今のままの大阪府や大阪市の体制で上手くいっていたのかどうかはしっかりと考える必要がある。例えば、「WTC」と「りんくうゲートタワー」に代表される負の遺産は、戦略的な視点の欠如が生んだ二重行政の最たるものだったのではないか。そして、そもそも橋下氏待望の流れをつくったのもそのような大阪の現状の閉塞感からだったではなかろうか。

今回の住民投票を別の視点から考えてみると、ひとつ言えることは、日本人は急激な変化を好まず、なるべく結果が見えているような漸進的な動きを好むということである。また、大きなパッケージで物事を考えるよりは細部の最適化の方に目がいきがちであるともいえる。もちろんこのような傾向がひどくなれば、ゆでがえるとなる危険性をはらんでいる。そのため経営の世界においては従前からそのような発想の転換を求める声が大きかった。しかし、今回の結果をみると、この傾向は日本人の如何ともしがたい特性であるように思えてきた。つまり、経営の世界においても政治の世界においても、よっぽど危機的な状況にない限りドラスティクな変化はおきないということなのだ。

橋下市長のようなカリスマですら、このような特性を打破することができなかった以上、今後はそのような「日本人の特性」を基本的な大前提として考えた政治活動しか受け入れられない傾向は強まっていくだろう。そして、ひとつハッキリ言えることは、昨日の住民投票結果をもって、2012年からはじまった、道州制議論に代表される地域政党ブームは終焉を迎えたということである。

コメント

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aloha
aloha さんからのコメント
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維新の会もやり直しですね。後から乗っかってきたやつらがあさましい。どうせノンポリなんだから。何でもいいんだからねww
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shigeo
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hiroさんのご意見、気持ちとしてはわかりますし、けっこうマスコミもそういう報道をしていますね(^_^;) 

事実としては、大阪市の70代以上の人口は、50万人くらいで市全体の「22%」。仮に全世代の投票率が100%だとして、今回の「世代別の賛否比率」で計算すると、賛成票数が反対票数を上回ります。

私は、70代以上が悪い、古いというより、若い人の投票率が低かったのが、「否決」になった直接的な要因だと思っています。直接的と言ったのは、若い人が投票に行こうと思わなかった、背景的な要因があるとも思っているからです。
 
興味を持たないと(投票を棄権すると)、自分たちの考え、思いとはどんどん離れた方向に行ってしまう・・・ということを、日本の若い人たちに気づかせたとしたら、今回の住民投票は大変意味あるものになったと思いますし、後の歴史で「あれは大きな分岐点だった」となるのかもしれません。

まぁ、そういう報道の仕方をしてるマスコミはいないですけど(^_^;)
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hiro
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私もやはり、残念に思いました。そして、70代以上だけが反対多数だったと聞いて、考えさせられました。ふだんの選挙から言われていることですけど、こういう焦点を絞った住民投票があるとはっきりします。シンプルに、投票年齢の上限を設けてはどうでしょうか?企業だって定年があるし、ここまで高齢化したら、考えるべきなのでは?60歳とは思いません。70歳、いや80歳でもいいと思います。差別ではないと思うんですけど。でも民主主義の前では通らないんだろうか。
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ニューカマー
ニューカマー さんからのコメント
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橋下さんは、小泉総理に匹敵する「政治活劇の千両役者」です。
しかし、そのことにウンザリしている良識的な人々も多いのではないでしょうか。

「税金の無駄をなくすこと」と「大阪市をなくすこと」は、重なる部分は、あまり多くはない「別の話」です。

二重行政をなくしたいなら、
府と市の文化ホール(ハコモノ)の指定管理者を、同業者に揃える効率化が先!
府営住宅と市営住宅の申請窓口の相互乗り入れの効率化が先!

一発勝負の選挙を考えると、「看板(政治家への期待感)」は大事です。と同時に、長く安定的に信頼されるには、やはり「中身(政策の質、合理性や妥当性)」が大切です。

例えば私は、小泉さんの業績に懐疑的です。
「改革なくして、成長なし」と吠えた時には、人並みに期待をしました。
しかし、刺客をたてて「郵政民営化なくして、成長なし」と絶叫した時には、えらく失望しました。。

この人は権力闘争を楽しむ割に、政策への真摯さに欠ける。論理が雑。むしろ無茶苦茶。。それが当時の印象でした。

看板と中身、どちらも大事です。
看板の輝きは、リーダーのキャラクター性と時代の空気のハーモニーです。常に波やうねりがあります。だからこそ、常々、中身(政策)を磨き続けるべきです。

真の勝負処に限って、「雑な論理で有権者を煙に巻く悪弊」をやめる。やめさせる。
今こそ各階各層が、静かに着実に、政策を練り続けることが何より大切です。

~ニューカマー~
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u-jiro
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橋下市長自身も「大阪都構想」というのは、道州制に対する一里塚的な意味合いであるようなことをおっしゃっていたような記憶があります。つまり、大阪都の成功事例をもとに全国に道州制を広めていくというような青写真を描いていたと思われます。しかし、その第一段階で、しかも最も条件の揃っていたと思われる大阪でつまづいた以上、火中の栗を拾うようなところが出てきそうにありませんよね。

さしあたって、維新の取り組みを戦国時代に例えるなら、この間の住民投票はまさに「関ヶ原の合戦」だったように思います。となると維新の会(および道州制推進派?)に待ち受ける戦いは、展望のない「大阪夏の陣(大阪維新の会だけに)」しかないのでしょうか。
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shigeo
shigeo さんからのコメント
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大阪都構想に関しては、私的には「二重行政の無駄を省く実務的方法」というより「地方独自改革のシンボル」だと思っていました。

県と市の二重行政の無駄は、大阪府・大阪市だけではなく、愛知・名古屋、神奈川・横浜など、大きな都市を抱えている都道府県はみんなある課題です。実務的に解決するなら、「都構想」をぶちあげなくても、いくつか方法があるような気が、やはりするのです。

しかし、地味に、実務的に解決するのではなく、「都構想」というをマジックワードぶちあげることによって、「地域の未来は地域でデザインする」というムーブメントを、社会に起こそうとしていたのかなと思ってます。

マジックワードは、江戸末期なら「尊王攘夷」、昭和なら「日本列島改造論」、最近で言えば「アベノミクス」でしょうか。マジックワードは(良くも悪くも)民意を盛り上げる重要ファクターですし、それらを発信できる政治家は多くはいません。私は、橋下さんのことは好きでも嫌いでもないですが、そういう意味では、引退はもったいないかもしれませんね(^_^;)

もし今回の住民投票で(橋下さんが)勝ったら、維新は存在感を増し、全国的に地域政党ブームも再燃し、道州制も加速した可能性は高いと思います。「大阪を見よ!」と。
しかし、負けちゃったので、火は消え、10年は沈静化するでしょう。私は、廃藩置県ならぬ廃県置藩派(地域自主独立派)なので、今回の結果は残念ですね(-。-)y-゜゜゜
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ニューカマー
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u-jiroさんのおっしゃる「日本人の好む漸進的政治」「地域政党ブームの終焉」との見立てに、私も深く共感するところです。

現在は自民1強が盤石であり、維新には昔ほどの輝きはありません。安倍さんは安全保障など「国家を重視」する政策を推進し、地方自治はさほど注目されていません。
風をつかむには、投票時期が少し遅かったように思います。

それにしても、結果は僅差でしたね。
根強い橋下人気とともに、二重行政解消への期待は厳然とあるのだと思います。維新を除く各既成政党は、投票結果にやれやれと思っているのでしょうが、どうでしょう。
「大阪都構想」が否決され、橋下・松井両名が去るだけで足踏みをしていては、大阪の長期凋落傾向は変わらないのではないでしょうか。

「じゃ~、どうするの?」
大阪の次のリーダーには、依然として大きな課題が降りかかっていると言えます。

~ニューカマー~
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