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2015年8月9日、埼玉県知事選挙が行われました。投票締め切り時刻を過ぎましたので、オピニオン投稿します。

この記事のタイトルにご注目下さい。
『「条例破り」の争点も虚しい埼玉県知事選。多選批判より深刻な県民の無関心』・・・キーワードは、「条例破り」と「県民の無関心」です。
*週プレNews(2015年8月7日)http://wpb.shueisha.co.jp/2015/08/07/51811/

何が起きたかというと、埼玉県知事は現職の任期満了に伴い、今回の選挙となりました。
現職知事は、県議会に於いて、再選は3回まで、とする条例を制定したのですが、任期3期目を満了した今回、自らがそれに違反して、4期目の再選に立候補したのです。

県知事が、条例に違反したのです。しかも、自ら作った条例に、です。
制定するに当たって、当時、知事は議会(平成16年7月16日)でこう述べています。
「知事の多選問題というのは古くて新しい課題であります。憲法上あるいは法律上、制限もありますので、私は自粛条例という形で提案させていただいておりますが、単にマニフェストで約束をしたということではなくて、私自身の筋金入りの提案でもあります。また、条例案について、私自身に限るということであります」
*行政調査新聞(2015年7月4日)http://bit.ly/1J48cst

自分に適用するための「筋金入りの提案」と豪語していたものを、今回の立候補に当たっては次のように。
「(今では)マンネリや不祥事が起きやすい多選の弊害は、防ぐことも可能と思うようになった。(制定時と今では)間違いなく心境の変化がある」・・・心境の変化というあいまいなもので、条例は守らなくでよくなるのだ、と。
*毎日新聞(2015年5月20日)http://bit.ly/1NjppM2

「市長会有志や経済団体などから出馬要請を受けている。県民の期待を裏切るわけにはいかない」・・・ルールは別として、出馬してほしいと言われているから出馬する、と。
*日本経済新聞(2015年6月17日)http://s.nikkei.com/1J4a30e

多選が問題視されるのは、同じ人間が権力に留まることにより、癒着が生じ易く、政治がこう着しかねないからです。その辺りは、著名な中田宏氏のBLOGOS記事と、国立国会図書館の月刊誌、レファレンスの記事に譲ります。
*BLOGOS「埼玉県知事選。盟友・上田清司知事でも、私は「多選」は反対論者!」 http://blogos.com/article/126483/
*「諸外国の多選制限の歴史」三輪和宏、レファレンス(2007年6月) http://bit.ly/1KXeCXS

実は、ここには詳述しませんが、上田知事も、多分に漏れず、業界との癒着が見え隠れしており、県議会でも問いただされています(ご関心のある方は「上田知事 エムテック」などで検索して下さい)。そういう既得権益層から、出馬要請を受け、組織票を持っている、というのが、今回の彼の出馬への意欲と自信の背景にあると推察できます。

再選したいならしたいでよろしい。但し、それならば、再選自粛の条例は、廃止するのが筋ではないでしょうか。アフリカや中南米の独裁者でも、憲法などに定められた再選規程を議会で改廃してから、再選に臨みます。ブログをソースにするのはあまり好きではありませんが、ニュースをまとめた記事なのでこれを紹介します。
*「権力の座に執着する人々 ブルキナファソで再選を目論む大統領失脚 軍事クーデター http://bit.ly/1DzUCuI

しかしながら、ここ埼玉では、再選規程を廃止することなく、堂々と条例に違反して出馬している政治家が知事を務めているのです。「条例は(義務ではなく、)努力目標」だと首長自らが破れば、県民だって、様々な条例に従うモラルを失います。そんな人間が君臨している県が、首都のすぐ隣にあるのが日本です。知事は公務員の数を削減したことを手柄としているようですが、人口第5位の埼玉県は、医師数と警察官数が日本で第47番目と、最下位です。こういう県民の福祉や治安に寄与する公務員を削減してはいけないのではないでしょうか?(医師は公立病院だけではないと思いますが、それにしても医師数が少ないことには当然、県政の責任もあるでしょう。)かじ取りが大きく間違っていると思います。

しかし、それを問題視する以前に、埼玉県民が無関心すぎる、というのが今回投稿したかったことです。
投票率は県合計で26.63%と、投票したのは有権者の4分の1。
*埼玉県HP https://www.pref.saitama.lg.jp/e1701/ds_tohyo_k.html
この投票率は、国政選挙の、更に半数です(2014年12月の衆議院選の投票率は52.66%)。
*総務省HP http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/ritu/

非常に低いですね。
為政者自らルールを破ると言う、政治の基本を冒している人間に対し、紹介先のブログ記事に書かれているようなブルキナファソのように抗議デモをしないまでも、「選挙」という有権者に平等に権利を与えられた、千載一遇のチャンスを使って、排することもしない・できない、埼玉県民の政治的無関心に、一埼玉県民として、大きな憂いを隠せません。

選挙公報を見ても、条例違反の話は誰も書いていませんので、それだけを読んで選挙に行く人にはわかりません。投票率が低く、そして業界と癒着して組織票を多く持つような現職がいる県政では、たとえ知事自ら憲政に則っていなくても、当選できてしまうのです。民主主義ですから、多数票を集めたら当選します。選挙の前に、各有権者が各立候補者がどういう人間なのか、マニフェスト以外にもきちんと把握することがいかに大切かを今回の選挙で身に染みて感じました。それができない世の中は、衰退の一途を辿るのではないでしょうか。この政治的無関心を食い止めるには、どうしたらいいのでしょうか。

コメント

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aloha
aloha さんからのコメント
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義務投票制!?オーストラリアすごいですね。投票は権利だったと思ってましたがこんなに投票率が低かったら義務にしてもいいですよね。義務にしたらいやいやでも誰に入れるか考えるようになりそうですね。高校の生徒会の選挙はそうでした。
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shigeo
shigeo さんからのコメント
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オーストラリアなんかは、国政選挙に「義務投票制」をとってるようです。でも、罰金は2,000円くらい(^_^;) それでも、投票率95%くらいあるらしいですから、効果はあるようですね。地方選挙に関しては、各自治体で決めて良いみたいです。

賛否はもちろんありますが、私は「賛成」です。オーストラリアの人も、賛成が多いんでしょうね。95%も投票率があるなら、みんなが嫌ならすぐ廃止になりそうですし。

日本でも、「義務投票制」までいかなくても、投票率に応じた「議席数」「首長選挙の成立、不成立」を定めるのは良いんじゃないかと思います。ってこっちのほうが難しいかww

日本の政治家達は、本音では、投票率を上げようとしていないと思います。投票率が上がることは、決して、現役政治家の人たちのメリットになりません。特に地方は強くそう感じます。

例えば、地方議会議員。以下、私の想像する「構図」です。

◆「政治家」になりたい人(地元の小金持ちとか)がいる。そういう人は、ただ政治家になりたいので、具体的な問題意識も、やりたい政策もない。あえて言うなら「今、旬な問題」をアピールする。
例えば「憲法9条の遵守を●△市から訴えていく」とか意味不明。

◆そういう人たちは、国会議員はさすがに無理だと自分でもわかっているので、「地方議員」に目が行く。

◆幸い(?)にも、地方選挙は民衆の興味が薄く低投票率。組織票が効くので、大きめの政党に入り、
公認さえ取り付ければ、なんとかなるような気がするし、実際に何とかなることが多い。

◆投票率の低い中、「そういう人たち」が当選する。そもそも、地方議会は首長と役所がほとんどの
議題を提出する。地方議会議員はそれの賛否を判断するのがほとんどの仕事。さらに、地方議会には政党で構成された「会派」というのがあり、そこで意思統一がなされる。彼らは公認された党の会派に属するだけ。ほぼほぼ「毒にも薬にもならない」存在。

◆彼らの「本当の使命」は、国政選挙候補者の親衛隊。自分を公認してくれた政党の候補者を、恩返しの意味でも、次回の公認を取り付ける意味でも命がけで応援する。さらに、自分の党の候補者が国会議員になれば、地方議会における自分たちの権威も増す。政党にとって、地方議員は計算できる兵隊さん。


で、この構図を継続するためには、「地方選挙の低投票率」は重要な要素になるのです。
なので、道州制など、地方選挙の投票率が上がるような施策は、野党は声高に叫んでも、与党は(否定はしないものの)実行はしないんですよね。

で、yoyoさんの懸念を解決する方法ですが、ちょっと考えてみました。
一つは、「首長&首長主導の地方政党」だと思いますが、大阪も名古屋もつまずいてしまって、次が出てくるまでには少し時間がかかるかもしれませんね。

もう一つは、地味ですが「地方議会」の見学会を増やすことでしょうか。政治家も、建前的には民衆に対する公開は否定できないですから、社会見学でも、遠足でも、会社のイベントでも何でもいいので、首長や地方議員の実態を多くの人に見てもらうことかなと。

うーむ、幕末ドラマを嬉々として観る人たち、志士のお墓詣りする歴女たちも、自分が生きている「今の時代の政治」には興味がなかったりして。難しいですなぁ(+_+) 草莽崛起を胸にチャンス待ちでしょうかね。
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mayu
mayu さんからのコメント
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4人にひとりですか・・それは組織票持ってる人が勝つに決まってますよね。yoyoさんの憂う気持ち、よくわかります。自民党の候補はもっぱら多選批判のネガティブキャンペーンをはっていた、と言うニュースを見ました。yoyoさんのオピニオンを読むと、そのルール破りはなるほどひどいな、と思うのですが、実際には、当選後、何が期待できるか、ってことですから、自民党候補に入れる気にもならず、投票に行かなかった人もいたのかもしれませんね。
あと、個人的に思うのは、埼玉県の人ってかなり高い確率で勤務先が東京だったりしますよね?それも自分の住んでいる県への関心の薄さにつながるのかな、と。次に低い記録は千葉県みたいですし、まさに首都の隣であることのむずかしさがありそうですね。
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aloha
aloha さんからのコメント
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埼玉県知事選、正直やってることさえしりませんでした。首都圏なのにニュースにもならないというか私が知らないんですね(笑)ごめんなさい。地方選挙の投票率は低いと思います。しょーじき、わたしもあんまり興味ないです。だって誰がやっても同じじゃないですか?給料が税金なのは面白くないですけど、犬が知事やっても猿が県会議員やってもその県がつぶれることはないくらいに思ってます。
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