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『長期政権を考える② ~ 沖縄の米軍基地問題:一枚岩が防衛の基本 ~ (ニューカマー)』のイメージ画像

 安倍長期政権にあって、残念ながら、うまくすすめられていない事柄の1つに「沖縄の米軍基地問題」があります。
 具体的には、普天間の米軍海兵隊基地の移転問題です。私は、現在ある普天間よりは、辺野古に移したほうが、住民生活の安全に繋がると考えていますが、沖縄の怒りはもっと深いところにあるようです。
 
 日本の周辺には重大な安全保障上のリスクがあり、さらに高まりつつあるようにも見える状況の中で現在、沖縄には日本にある米軍基地のうち、実に74%が集中しています。このことをどのように捉えるべきなのでしょうか。
 私は、沖縄と安倍政権側の現在の断絶状態について、「沖縄が、安全保障上のリアリズムを無視して、地域エゴでごねている」との捉え方には、やや違和感があります。

 議論の前提として、軍事の基礎の基礎から入ると、南方で何らかの衝突が起こった際には、第一に嘉手納基地の米空軍が出撃します。そこで第一撃を与えた後で、第二陣として、普天間基地の米海兵隊が、海岸線から上陸し、制圧・占領を進めます。すなわち海兵隊の出立には、タイムラグがあるということです。
 そのことを捉え、(民主党野田内閣で防衛大臣を務めた)安全保障の第一人者:森本敏氏は、「米海兵隊が沖縄にいるのは、軍事的な要請ではなく、政治的な帰結だ」という趣旨の発言をしています。「他の地域が受け入れないから、結果として、今も沖縄にいる」だけで、「仮に海兵隊が九州他県にあっても、軍事オペレーション上、(抑止力としても)大きな問題はない」とのことです。(2015年6月:日本記者クラブ会見)
 たしかに翁長知事の発言を冷静に聞いてみても、「嘉手納の空軍基地を返還せよ」とは言っていません。あくまで「普天間の海兵隊基地と、辺野古への移転がけしからん」を言っているわけです。すなわち、日本の防衛上の抑止力に考慮した発言とも解釈できます。

 私は、日本の周辺がキナ臭いならば、「戸締りを強化するのは当然」と考えています。しかし同時に、日本の安全が真に大切ならば、「可能な限り、日本全体でその負担を引き受けるべきではないか」とも考えます。
 たしかに地政学は重要です。その意味で、沖縄の軍事基地は永遠に無くせないことでしょう。しかし、過度な集中を緩和できるよう、国内での米軍基地移転を、もっと真剣に検討するべきではないでしょうか。それこそが、地政学上の宿命を背負う沖縄への、本土国民のせめてものマナーではないかと考えます。
 
 沖縄の米軍基地問題とは、「北朝鮮・中国問題」であり、「米国の米軍問題」です。そして何より、「日本の政府・政権問題」と言えることでしょう。
 外交・安全保障に強い関心と、行動力を発揮する安倍長期政権には、この難しい課題にも粘り強く挑戦してほしいものです。(他県を説得して、一部海兵隊を移すべき)
 そして、もう1つ。この問題の根っこには「本土国民の無関心・タダ乗り問題」があることも忘れてはなりません。

 長期政権とは何か。
 それは、「長期にわたる国家・国民の安全を実現する責務を負う立場」です。守りの要所たる沖縄と本土との認識のズレや軋轢は、長い目で見ると、必ず国防上の障害になってくることでしょう。
 「一枚岩こそが防衛の基本」ゴリ押しには限界があります。この問題も「信なくば立たず」と言えるでしょう。

読んでいただきありがとうございました。

 ~ ニューカマー ~

コメント

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shigeo
shigeo さんからのコメント
職業
会社役員・顧問
都道府県
愛知県
こちらにもコメントします。
ニューカマーさんの意見はよくわかります。しかし、そもそも日本の国防に関して、日本がイニシアチブを取れないことに問題があると思うのは、私だけでしょうか。

つまり、米軍への依存度が高いので振り回されるのでは? と。

憲法を改正して自衛隊を国防軍にし、日米同盟があるとしても依存度を低減し、国防に関してのイニシアチブは日本が取れるようにすれば、基地の分散も比較的容易になるような気がしますがどうでしょうか? それとも、それはそれで置いておいて、米国に対してヘビーネゴシエーションをすることを望んでますか?

私はどちらも一長一短だと思ってますし、トレードオフだと思ってます。
米国の戦争に巻き込まれる、っていう心配も、その米国に依存してるから巻き込まれるわけで、独立した国防システムがあれば(依存しなければ)正面きって、反対を言えると思ってるんですよね。
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