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『超大国を考える① ~ 米国のパリ協定離脱:理念の大国を装う責任 ~(ニューカマー)』のイメージ画像

去る6月1日、トランプ米大統領が「パリ協定」からの離脱を表明しました。
パリ協定は、2016年11月(オバマ大統領の時代)に発効したもので、排出量第1位の中国や、インドなども初めて参加した画期的なものです。
そんな中、排出量第2位のアメリカが、今になり離脱を表明したことに衝撃が広がっています。

離脱の理由を推測してみると、「反オバマ」を意識しつつ、二酸化炭素を多く排出する「旧来産業とその雇用を保護する」意味なのかもしれません。

しかし私は、この離脱の判断は愚かなものだと思います。
おそらく、現時点でのアメリカの技術力や国際競争力は、環境分野でも世界トップの水準にあるはずです。国際的な環境規制の強化は、必ずしもアメリカの国益を毀損しません。
(旧来産業の労働者への配慮は、別途、国内社会政策で対応すべきものです。)

ただ私が、ここで強調にしたいことは、温暖化問題ではなく、むしろ「超大国の無責任問題」という視点です。
たしかに、アメリカの大統領が「アメリカ・ファースト」を唱えるのは、ある意味では当然でしょう。
しかし、超大国は長男坊。「嫌だから、やっぱりやめる」と言い出し、兄弟たちを残したまま、いきなり一人で去っていくだけで、話は済むのでしょうか。「家族全体は、どうあるべきか」を考え、段取りをリードしていくことなく、「ファースト=自分都合の独断行動」では、世界が困るわけです。

アメリカは、今でも超大国です。
人口規模、経済力、科学技術力、そして軍事力。英語もドル札も他民族化も、アメリカの力の源泉です。そしてさらに「理念の大国」であることが求められているはずです。

もちろん、戦後のアメリカにも薄暗いところは多々あります。
すでに明らかになっているように、サダム・フセインやビン・ラディンは米CIAが裏で支援し、その後敵対した存在です。そのような他国への介入は「理念の大国」とは程遠い恥部そのものです。

しかしそれでもなお、どの国かが、すなわち超大国が「理念の大国」を装わずして、世界を良い方向には変えてはいけないわけです。(※もちろん、何が良い方向かは正答の出し切れない難問ではありますが)

理念とは「装うもの」です。短期で見れば、インチキなのかもしれません。
しかしその都度、本音でぶっちゃけるだけでは、結果的(=長期的)に何も解決しないのも事実でしょう。

理想や理念は、冷徹な現実の前に、いつも虚しいものかもしれません。
しかしそれでも超大国アメリカは、もっと「理想的な世界の姿」を構想し、語るべきでしょう。

もちろん、日本も世界を、少なくとも「アジアを語るべき」です。
安全保障と改憲論議のような「状況対応としての現実論」にのみ留まることなく、諸外国から見ても「旗」となりうる「理想的なアジアの姿」を構想し、語るべきでしょう。
(私も自分なりに考えていきたいと思います)

読んでいただきありがとうございました。

~ ニューカマー ~

コメント

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aloha
aloha さんからのコメント
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ニューカマーさんの意見に賛成です。
アメリカとのべったりは、やめたほうがいいような気がします。
たぶん、地政学的には、日本みたいな位置にいる国は、少しズルく立ち回ったほうがいいんでしょうね、いろんな国の間で。イソップ物語?的にはコウモリ(笑)
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ニューカマー
ニューカマー さんからのコメント
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shigeoさん、返信ありがとうございます。
温暖化に関する環境規制は、おそらくアメリカ経済にとって、トータルではマイナスにはならないと思いますが、そんな正論をも放り出すのがトランプ流。困ったものです。

ただ今一度、冷静にとらえなおすと、トランプ個人が奇妙なのではなく、「そんなトランプが支持される土壌が、現在のアメリカにはある」ということでしょうから、トランプの問題とは、やはりアメリカの根深い社会問題ですね。

私は日本人なので、アメリカ大統領の振る舞いを、嘆いてみても仕方がないわけですが、長い目で見ると、日米同盟に変化が生じてくるのではないかと思います。
私はどちらかというと、日米同盟重視派なのですが、「こんなアメリカとベッタリで大丈夫か?」と、やや疑問を感じ始めています。

今のところ、(国防相のマティスなどにより)日米同盟の軍事的側面は、常識的に推移しているようですが、政治的側面や経済的側面を考えてみると、そうも言えないような気がしてきます。

日本の在り方は、もちろんアメリカ抜きには考えられないでしょうが、「日本のことは、日本が考えるという気概」は必要だと思います。(=協調性ある自立心)

~ ニューカマー ~
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shigeo
shigeo さんからのコメント
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敢えて違う見方をば(^-^;

アメリカが超大国なので、もう少し世界全体のことを考えたほうがいい、という考えはわからんではありません。でも、そういうのを止めたい人たちが、トランプを支持し、彼は大統領になったわけで、アメリカ国民の個人個人にしてみれば「世界のバランス」よりも、「明日の飯」が大事なのではないですか?

日本もアメリカほどではありませんが、世界的に見れば豊かな国であり、大国です。そんな我が国も、世界的な問題である「難民」に関しては、ほとんど門戸を閉ざしています。これ、日本国内ではニュースにしていないだけで、実は地球温暖化に非協力的なアメリカと、同じような大国のエゴに思えます。

トランプの判断は、つまるところ、大国のリーダーにとっての「正義」とは、近視眼的な国民のために働き当選し続けることなのか、次回の選挙で落選しようが、世界を考え100年後の国民のために働くことなのか・・・民主主義の抱える矛盾を、我々に突きつけているような気がします。
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